総務省のスマートスクール、文部科学省のGIGAスクール、経産省の未来の教室として議論してきた政策を整理統合された「教育データ利活用ロードマップ」が令和4(2022)年1月7日にデジタル庁からが公表された。画一教育から個別最適化教育は歓迎すべきことだが、いわゆる「教育ログ」をどう使っていくのか、教育理念、教育目的、教育メソッド、具体の教育プログラムの全貌も詳細も見えない。実施主体、データ管理主体も国なのか、地方の教育委員会なのかも判然としない。
その中で、教育ログの取得、官民共有、分析について先走った議論もはじまっているようである。またもや本人同意で適法化できるといった意見もあるようである。
この点について個人情報保護法制等からみて何が問題か、個人情報の該当性、利用目的の適正性など論点を示して検討し、問題提起しておきたいと思う。
司会:高木 浩光(JILIS 理事・産業技術総合研究所 主任研究員)
山本 一郎(JILIS上席研究員)
鈴木 正朝(JILIS理事長、新潟大学 教授)
板倉 陽一郎(JILIS理事、ひかり総合法律事務所 パートナー弁護士)
jilis/atmark/jilis.org (一般財団法人情報法制研究所 事務局)
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